「懸垂バーを置きたいけど、賃貸だと壁やドア枠が壊れそうで怖い」——そう思って検索した方に、先に結論を言います。
賃貸で懸垂バーを使うなら、壁にもドアにも一切触れない「置き型(自立式)」が一択です。突っ張り式やドア枠式は、壊れて退去費用を請求されるリスクが現実にあります。
はじめまして。自宅筋トレ歴10年の僕(けん)です。僕は置き型の懸垂マシンを9年間、5回の引っ越しをまたいでずっと賃貸で使ってきました。壁の跡もゼロ、階下からの苦情もゼロです。この記事は、その9年分の実体験だけで書いています。
この記事で伝えたい結論

- 賃貸の懸垂は「置き型」一択。床に置くだけなので、壁・ドア枠・天井を一切傷つけません。退去費用のリスクがそもそも発生しません。
- 突っ張り式・ドア枠式は賃貸では避ける。ドア枠が壊れた・壁に亀裂が入ったという事例が実際にニュースになっています。賃貸で背負うには重いリスクです。
- 跡・騒音は「床に1枚マットを敷く」だけで防げる。僕は100均のマットで9年間、跡も苦情もゼロでした。
- 選ぶ基準は「耐荷重が体重の2倍」。僕は体重66kgで耐荷重130kgの機種を9年使い、一度も壊れていません。この基準は正しいと身をもって言えます。
- 正直なデメリットは「場所を取る」こと。ただし6畳の部屋にベッド・デスクと一緒に普通に置けました。覚悟すべきはそこだけです。
賃貸で「突っ張り式・ドア枠式」をすすめない理由
懸垂バーには大きく3タイプあります。
①ドア枠に引っ掛ける「ドア枠式」、
②壁や柱に突っ張って固定する「突っ張り式」
③床に置くだけの「置き型(自立式)」。
このうち①と②は賃貸ではおすすめしません。理由はシンプルで、壁やドア枠に体重をかける構造だからです。
実際、突っ張り式の懸垂バーをアパートに設置したらドア枠が壊れた、という事例はネットニュースにもなっています。懸垂は体重に加えて引き上げの勢いがかかるので、一点に想像以上の力が集中します。賃貸でこれが壊れると、原状回復費用として退去時にまとまったお金を請求されかねません。
「あて木をして力を分散すれば大丈夫」という意見もありますし、それは事実です。ただ、それは持ち家やDIYに慣れた人の話。賃貸で、しかも数年後には引っ越すかもしれない人が、壁に負担をかける器具をわざわざ選ぶ必要はありません。次に挙げる失敗パターンに一つでも当てはまりそうなら、置き型にしてください。
- ドア枠に引っ掛けて使う。木製のドア枠は懸垂の衝撃に耐える設計ではありません。たわみ・ひび・破損の事例が多いタイプです。
- 突っ張り棒の力だけで壁に固定する。横方向の力で壁紙がよれたり、石膏ボードが凹んだりします。退去時の指摘対象になりやすい。
- 「たぶん大丈夫」で設置場所を決める。壁の内側に柱がある場所とない場所では強度がまったく違います。賃貸では壁の中が見えないので、賭けになります。
賃貸の懸垂は「置き型」一択。9年5回引っ越した僕の結論
置き型(自立式)は、床に置くだけのフレーム型の懸垂マシンです。壁にもドアにも一切触れません。だから「賃貸を傷つけるかも」という不安そのものが消えます。これが最大のメリットです。
僕は置き型を9年間、引っ越し5回をまたいで使い続けました。退去のたびに壁をチェックされましたが、懸垂バーが原因で何か言われたことは一度もありません。設置のために穴を開けることも、ネジを打つことも、突っ張ることもないので当然です。
もちろん、置き型にも正直なデメリットはあります。隠さず書きます。
- 場所を取る。これが唯一にして最大の弱点です。畳んで隠すものではなく、部屋に常設する家具のような存在になります。
- 使わない時期は物干しになる。正直に言うと、僕も忙しい時期はバスタオルがかかっていました。これは置き型あるあるです。
- 長く使うとギシギシ鳴る・サビが出る。後述しますが、これは安全性の問題ではなく、許容できるレベルの経年変化です。
逆に言えば、「場所さえ確保できれば」賃貸で懸垂をする最も安全な選択肢が置き型だ、というのが9年使った僕の結論です。
賃貸で跡・騒音を出さない置き方
置き型で唯一気をつけるのは「床」です。重量のあるフレームを直接フローリングに置くと、脚の跡がついたり、懸垂の振動が階下に伝わったりする可能性があります。
対策は拍子抜けするほど簡単です。本体の下にマットを1枚敷くだけ。僕が使ったのは100均で買ったジョイントマットです。高価なトレーニングマットは要りませんでした。これだけで9年間、床の跡も、階下からの苦情もゼロです。
- 床の跡対策:本体の脚の下にマットを敷く。100均のジョイントマットで十分です。
- 騒音対策:同じくマットが衝撃を吸収します。さらに、懸垂を下ろすときに「ストンと落とさず、ゆっくり戻す」だけで振動はほぼ消えます。
- これで9年間ノークレーム。賃貸でここまで気にする人は少ないですが、やっておけば完全に安心です。
9年壊れなかった置き型の選び方
置き型と決めたら、次は機種選びです。ここも僕の9年の実体験から、見るべきポイントは絞れます。
最重要は耐荷重です。目安は「自分の体重の2倍」。これは僕の実感とも、市販の選び方ガイドの基準とも一致します。僕は体重66kgで耐荷重130kgの機種を選び、9年間まったく問題ありませんでした。ちょうど体重の約2倍で、この基準が正しいことを身をもって証明した形です。懸垂は体重に勢いが加わるので、耐荷重ギリギリの機種は避けてください。
もうひとつ、正直に伝えておきたいことがあります。僕は9年間、メンテナンスを一切していません。その結果どうなったかというと——使っているとギシギシ音は鳴りますし、金属部分にサビも出ます。ただ、グラついて危ないとか、折れそうといったことは一度もなく、安全性は保たれたままです。経年変化は出るが、許容範囲。これが9年使ったリアルな答えです。
参考までに、僕が使っていたのはBangTong&Liの置き型(耐荷重130kg)です。残念ながらこの型番はもう廃番ですが、同じBangTong&Liブランドから耐荷重150kgに強化された後継モデルが出ています。9年使ったブランドの正統後継なので、僕としては安心しておすすめできます。
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- 耐荷重は体重の2倍を目安に。体重60kgなら120kg以上。これが9年壊れない最重要ポイント。
- 高さ調整ができるものを。身長に合わせて懸垂・ぶら下がりがしやすくなります。
- メンテ前提で神経質にならなくてOK。多少のきしみ・サビは出ますが、耐荷重に余裕があれば安全に使い続けられます。
組み立ては難しい?引っ越しは大変?
「大きい器具だから組み立てが大変そう」「引っ越しのたびに苦労しそう」と心配する人が多いので、ここも実体験で答えます。
組み立ては、初めてでも30分〜1時間あれば終わります。工具は本体に付属しているので、別途買う必要はありませんでした。慣れれば20分ほどです。男性なら一人で問題なく組めるレベルです。
引っ越しについても、心配するほどではありませんでした。引っ越しのたびに全部バラす必要はなく、運べる単位まで分解すれば十分だからです。僕は5回引っ越しましたが、毎回フル分解していたわけではありません。大きめのフレームとして運ぶイメージです。
6畳でも置ける。設置スペースの実例
一番のネックである「場所」について、具体的な実例を出します。
僕は6畳ワンルームに、ベッド・デスク・懸垂マシンの3つを置いて生活していました。つまり、6畳あれば普通に成立します。「ジムみたいな広い部屋が必要」というイメージは正しくありません。
もちろん、ベッドとデスクで埋まったワンルームに「もう1つ家具が増える」感覚は正直あります。圧迫感がゼロとは言いません。ただ、毎日ぶら下がれる環境が部屋の中にある価値は、その圧迫感を補って余りあるものでした。
ちなみに僕は今、子どもが生まれて部屋のスペース事情が変わったので、自宅の機種は実家に移し、メインの懸垂は職場の設備で行っています。ライフステージで置き場所を見直すのは自然なことです。だからこそ、壁を傷つけず、いつでも移動・撤去できる置き型を選んでおいてよかった、と今あらためて思います。
よくある質問(FAQ)
さいごに
賃貸で懸垂環境を作りたいなら、答えはシンプルです。壁にもドアにも触れない置き型を選び、床にマットを1枚敷く。これだけで、退去費用に怯えることなく、毎日ぶら下がれる部屋が手に入ります。
僕はこの方法で9年間、5回の引っ越しをまたいで自宅トレを続けてきました。懸垂は背中・腕・体幹を一気に鍛えられる、自宅トレの主役級の種目です。場所だけ確保できれば、賃貸でも十分に戦えます。
懸垂バー以外の器具も含めた「自宅筋トレの全体像」は、こちらの記事にまとめています。あわせてどうぞ。


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